みなさまがお住いのマンション 電気配線、電気設備の安全性は大丈夫ですか?|エネフィット

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2021.06.07

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みなさまがお住いのマンション 電気配線、電気設備の安全性は大丈夫ですか?

過去のブログで何度か『漏電』について取り上げましたが、今回は『漏電調査』について書きたいと思います。
※今回はマンション共用部の漏電調査に特化したお話になります。予めご了承下さい。

まず初めに、電気配線は電気メーターを通り分電盤の中に入ます。それから各  子ブレーカー(廊下照明、外階段照明、インターネット設備など)を経由してそれぞれの電気機器に分配されます。

             〈電気分電盤〉
     

 

電灯(100V)の電気配線は基本的に黒線によって電流を機器におくり、使用した電流は白線で
かえってくるといういう仕組みになります。
※まれに雑な電気工事店が逆に配線している事もあるので注意が必要です。

漏電は、このおくりの量とかえりの量の均衡が崩れた時に数値として現れてきます。
計測は『漏えい電流値による測定』もしくは『絶縁抵抗値による測定』によって行う方法がありますが、
この2つの計測方法にはある大きな違いがあります。

それは機器を停電させないと測定できない、停電させなくても測定できるの違いです。

まず、絶縁抵抗値の計測ですが、これは機器を停電させないとできません!
ブレーカーをオフにし、絶縁抵抗計によって電流を回路に流し計測する必要があります。

一方、漏えい電流による計測ですが、これは停電をさせずに測定する事が可能です。

これだけ聞くと、居住者からすると漏れ電流で計測する方が断然いいですよね?
停電しなくて済みます。
絶縁抵抗による測定だと機器を停電させる必要があるので、一時的にインターホンも使用できなく
なりますし、インターネット、電話回線も一時的に止まってしまいます!
テレビのブースターも止まるのでテレビも見れなくなります。

ただし今まで漏えい電流による漏電調査はあまり行われてきませんでした。

なぜか?

コンピュータやインバータ機器の増加により、容量性電流成分が漏えい電流測定に大きく影響を及ぼすからです!
簡単に言うと本来測定値に入ってはいけないI0cといわれる無効な漏れ電流まで計測してしまい、数値が正しくでてこないんですね。

 

そこで当社は下記のリークハイテスタを使用し漏電調査を行うようにしています。

<HIOKI製 リークハイテスタ3355>

こちらは漏えい電流の計測を行う機器なのですが、通常の漏れ電流計とは大きな違いがあります!
それはI0c(無効漏れ電流)にフィルターをかけ有効な漏れ電流が正確に計測できるという事です。

当社ではこの計測器を活用し皆様のマンションの電気配線が安全かどうかの漏電チェックを行っております。

漏電の値が大きくなると、多くのマンションでは、おおもとのブレーカーが遮断されてしまい、照明がつかない、電子機器が使用できいといった不具合がおきます。昼間なら業者もすぐに駆け付けれる可能性が高いですが、夜間に起きるとしばらく使用できない状況が続きますし、電気がどこかに漏れているという事はなにより危険です。

テレワークの普及やインターネットが必需となってきている今、皆様のお住いのマンション共用部において漏電がないか一度漏電チェックを行ってみてはいかがでしょうか。