2024年7月から電気代が値上り?|エネフィット

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2024.07.16

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2024年7月から電気代が値上り?

2024年7月より、電気代の値上げが実施されます。

しかし、どのくらい値上げされるのか、どうして値上がりするのかあまりよく知らない方もいるでしょう。

電気代が値上がりする理由は、電気・ガスの価格激変緩和対策事業による補助金が終了すること、再生可能エネルギー発電促進賦課金が値上がりすること、燃料費調整単価が値上がりすることの3つです。

つまり、補助金が適用されなくなった分の負担が増えてしまうことと、再生可能エネルギー発電促進賦課金・燃料調整単価が増えてしまうことにより、電気料金が大きく値上がりします。

 

  • 電気・ガスの価格激変緩和対策事業による補助金の終了

2024年の5月に電気代・ガス代の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」が終了しましたが、物価高や円安による家計への影響を考慮し、電気代とガス代の補助を再開する方向で調整が進められています。

期間はエアコンの使用が増えると想定される、2024年8月から10月までで、“酷暑乗り切り緊急支援”となっています。

 

これまで電気・ガス価格激変緩和対策事業では、2024年4月使用分まで低圧が3.5円/kWh、高圧が1.8円/kWh値引きされ、5月使用分は低圧が1.8円/kWh、高圧が0.9円/kWh値引きされていました。

 

例えば、低圧での契約で月の電気使用量が260kWhの家庭の場合、4月分までは910円、5月分は468円が値引きされていたことになります。

この値引きがなくなることで電気代の負担が増えることになります。

 

具体的な値引き額が知りたい方は、資源エネルギー庁「電気・ガス価格激変緩和対策事業」をご覧ください。

対象月と使用区分を選択し、使用量を入力すれば値引き額が算出されます。

 

  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がり

再生可能エネルギー発電促進賦課金とは、固定価格買取制度で買い取られる再生可能エネルギー費用の買取に必要な費用のことです。

再生可能エネルギーで発電された電気は毎月の電気料金と合わせて、電気の使用者から集められています。

 

その再生可能エネルギー発電促進賦課金ですが、2024年4月分までは1.40円/kWhでした。

しかし、2024年5月分から2025年4月分まで3円49銭/kWhとなり、2.09円値上がりしています。

 

  • 燃料費調整単価の値上がり

燃料費調整単価の値上がりも、電気代が値上げされる理由です。

 

電力会社では、燃料価格の変動に応じて自動的に電気料金を調整する「燃料費調整制度」が導入されています。

そして、電気料金の燃料費調整等に用いる貿易統計値の公表にともない、各電力会社が2024年7月より値上げを実施することになりました。

 

※電力会社や契約プランによっても異なるため、詳しくはご契約中の電力会社のHPをご覧ください。

 

【値上げ後の電気代を抑える方法】

「値上げ後も何とかして電気代を抑えたい」

「光熱費をこれ以上上げたくない」

このようにお考えの方のために、値上げ後の電気代を抑える方法を2つご紹介します。

今すぐにできる方法ばかりですので、ぜひお試しください。

 

『電気の使用量を抑える』

1つ目は、節電する方法です。

必要のない照明や電源スイッチを切って使用量を減らすことで、電気代を維持したり抑えたりします。

ただし、少し節電しただけでは以前の電気代まで安くならないでしょう。

電気使用量を減らすには、電気の消費量が多い家電を中心に節電しなければいけません。

例えば、衣類乾燥機とエアコンです。

これらの使用を工夫して節電すれば、電気の使用量を抑えて電気代を維持できるかもしれません。

梅雨に活躍する衣類乾燥機の節約方法については「【種類別】衣類乾燥機にかかる電気代はいくら?節約方法もご紹介」、暑い夏に必要なエアコンの節約方法については「エアコンのつけっぱなしは本当に節電になるのかパターン別にしっかり解説」をご覧ください。

 

『電気プラン・電力会社を変更する』

2つ目は、電気料金単価や基本料金が少しでも安いプランに変更するか、電力会社を変更する方法です。

電力会社によっては、電気料金に応じてポイントが付くこともあります。

ポイントを利用すれば生活に必要なほかの支出を減らせるため、全体でかかるコストを減らすことが可能です。

 

【まとめ】

2024年7月の電気代の値上がりは、「電気代が値上げされる」というよりも、「補助金がなくなることで元の値段にもどってしまう」といったイメージです。

もちろん、再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がりや燃料費の高騰による影響もありますが、補助金が終了してしまう影響が大きいといえます。

しかし、「電気代が上がるのはしょうがない」と諦めるにはまだ早いです。ちょっとした工夫と電力会社・プラン変更すれば、上手に電気が使えます。