一括受電とは|エネフィット

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電気のお役立ちブログ

2024.06.19

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一括受電とは

マンション全体で電気をまとめ買いできる「マンション一括受電」をご存じでしょうか。

マンションの電気料金を削減できる高圧一括受電は、マンション経営をする方だけでなく、マンションに住んでいる方も知っておきたい契約方法です。

従来のようにマンション居住者様が各戸で電力契約(低圧単価で購入)するのではなく、マンション全体で一括契約(高圧単価で購入)する事で、単価の安い高圧電力で契約する事が可能となり、低圧電力と高圧電力の単価差を捻出する事で、電気料金の削減を可能とするサービスです。

マンション一括受電最大のメリットは、電気代が安くなることです。電気代がどれぐらい安くなるかは、マンションの管理組合や管理会社が契約している料金プランによって異なります。

電気の契約には、高圧契約と低圧契約の2種類があります。

高圧電力は、50キロワット以上の場合に契約することができます。契約容量が50キロワット以上の施設には病院や工場、大型商業施設などがあります。

一方、低圧電力は、容量が50キロワット以下の一般家庭や小規模な店舗などが契約しています。高圧の電気料金は、低圧の電気料金と比較して3割ほど安いという特徴があります。

マンションを高圧一括受電方式に変えることで、電力単価の差を利用し、電気料金を安くすることができるのです。安くなる割合は、マンションの設備や広さによって異なりますが一般的に、専有部(各住戸)では5~10%、共用部では20~40%安くなるといわれています。

 

マンション一括受電にはデメリットもあります。

長期契約が必要となり解約が困難

高圧一括受電は10年契約が基本となります。途中解約するには、マンション管理組合などが一括受電業者に対し、高額な違約金を支払わなければなりません。契約当初は他の電力会社と比較して安い料金プランであっても、将来的に安いままとは限りません。こうした長期契約には、将来、より良い選択肢が現れた場合、それを選ぶ機会を奪ってしまい、柔軟に対応できないというデメリットがあるのです。

新電力の選択ができない

2016年4月からの電力自由化によって、賃貸マンションや賃貸アパートでも自由に電力会社を選べるようになりました。ただし、マンションで高圧一括受電を導入すると、入居者は個別で他の電力会社を選ぶことができなくなります。マンションが高圧一括受電契約を検討している場合は、そのプランと自分の電気の使い方があっているかを考える必要があります。

 

マンション一括受電に切り替えた後、個別契約に戻したい場合は、再び全住戸の賛成を得なければなりません。マンション一括受電のメリットとデメリットをしっかりと理解して、自分に合った電力契約をしましょう。