どのような事が起こると感電するのでしょうか?|エネフィット

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電気のお役立ちブログ

2021.05.31

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どのような事が起こると感電するのでしょうか?

今回は感電についてのお話です。

電線に触れると感電しそうなイメージがあります。

電線に触れただけで感電するなら、電線に止まっている鳥は感電するはずです。

でも感電している鳥は見た事ありませんよね?

 

なぜ感電しないのでしょうか?

電気は通常行きの電流の電線と帰りの電流の電線の2本を使って流れています。

電灯回路では、1本は100Vの電圧がありますが、もう1本は0Vなのです。

この電圧の差によって初めて電流が流れるのですが、1本の電線では電圧の差がないので感電しないのです。

 

■感電した時の電流の大きさによる違い■

1mA  ピリッと感じる程度

5mA  相当痛い

10mA  絶えられないぐらいの痛さ

50mA  短時間でも生命が危険な状態になる

100mA 致命的な障害が残るまたは死ぬ場合もある

 

■感電対策例■

漏電遮断機とアース線を取り付けておけば感電の危険性はかなり低くなります。

また、感電した時でも人体に及ぼす影響が小さくなります。

アースは、電線を接続した鋼板、銅棒などを地面に埋め込む必要があります。

(※アース工事は電気工事の資格が必要です。)

 

普段の生活で感電する事はなかなかないとは思いますが、上記内容を気をつけておけば、今後感電からは身を守れると思います。

 

※ちなみにですが、もし身の回りの人が感電しているのを見つけた時皆様ならどうしますか?

 間違っても感電している人を掴んで離そうとはしないで下さいね。

 自分も感電します。人は感電すると筋肉が収縮してしまい、握っているものを離せなくなるので大変

 危険です。もし感電している人を見つけた時には勢いよく『ドロップキック』して下さい。

 信じがたいかもしれませんが、工業高校や電気の専門家の人たちの間ではこれは常識です!

 理由は下記の3点です。

 ①感電者へ接触する箇所を1箇所に絞る

 ②足裏で接触するので電気が通りにくい(ゴム底の靴だとなお良い)

 ③手ではなく足で接触する事で、万が一救助者に電気が流れても心臓へ到達しづらい

ドロップキックは宙に浮いた状態で蹴りにいきますよね。

電気が通ってしまっても足以外に接地していないので電気が流れにくく実に理にかなった方法なのです。

 

皆様が感電しない事を何より願いますが、もしもの時の参考になれば幸いです。