周波数の違いについて|エネフィット

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2021.07.05

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周波数の違いについて

日本国内の電気は東日本で50Hz、西日本で60Hzと周波数が分かれています。同じ国で周波数が分かれていることは世界的にも珍しいことですが、なぜこのようなことになっているのでしょうか。原因としては、明治時代の発電機が関係しています。発電機とは、その名の通り電気を作り出すものです。当時は発電機を外国から輸入しており、東京はドイツ製のものを、大阪はアメリカ製のものを輸入しました。実はこの輸入した発電機がドイツ製のものは50Hz、アメリカ製のものは60Hzの電気を作るものでした。それが現代まで根付いて、地域による周波数の違いを生みだしています。つまり、国内の周波数が2種類存在することは、明治時代に輸入した発電機の規格の違いが由来となるのです。
 
この周波数がどの地域を境に分かれているのかも気になることでしょう。一般的には東日本が50Hz、西日本が60Hzといわれています。さらに細かくいうと、新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結ぶ線を境にして、周波数が分かれます。ここから西側が60Hzで、東側が50Hzになるのです。また、一部地域には、50hzと60Hzの混在地域も存在します。このように周波数が分かれていると、普段使っている家庭用電化製品がどちらに対応しているのか気になるかもしれません。しかし、現代の家庭用電化製品の多くはどちらにも対応しているので、神経質になる必要はないでしょう。
 
もし、周波数による注意が必要としたら、ドライヤーを使う場合などです。例えば、大阪から東京に旅行に来た場合などは、周波数の違いでドライヤーが使えないときもあります。このように、一部の電化製品によっては周波数が限定されることもあるので、それには注意が必要です。
 
電化製品を購入するときのポイント
 
現代の電化製品のほとんどは50Hzと60Hzの両方の周波数に対応しています。しかし、一部の電化製品では未対応のものも存在します。具体的に未対応の可能性がある電化製品としては、電子レンジや洗濯機の家電をはじめ、蛍光灯を使う照明器具なども当てはまります。もちろん、これらの電化製品でも両方の周波数に対応しているものはあります。逆に、これらの電化製品以外でも未対応のものはあるでしょう。したがって、最終的には自分自身でどの周波数に対応しているのかよく確認することが大切になります。購入時はもちろん、購入済みのすべての電化製品の対応状況も調べ、その地域の周波数に未対応になっていないか確認すると安心です。