期待される次世代の発電にはどんな方法がある?|エネフィット
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電気のお役立ちブログ
2025.03.17
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期待される次世代の発電にはどんな方法がある?
日本が脱炭素化社会を実現させるためには?
脱炭素化社会を2050年までに実現させるためには、CO2排出量の8割以上を占めているエネルギー分野の取り組みが特に重要です。電力部門においては、再生可能エネルギーや原子力など脱炭素電源を着実に普及させるだけでなく、水素やアンモニア、CCS・CCUSなどのイノベーションを追求し脱炭素化を進めていく方針を固めています。
水素エネルギー
第6次エネルギー基本計画において、水素は脱炭素社会実現のために重要なエネルギーであると位置づけられています。ここでは、水素エネルギーが注目される理由や水素エネルギーの活用例、企業の取り組み事例をご紹介します。
水素エネルギーが注目される理由
水素エネルギーは、以下のようなメリットがあることから、脱炭素社会実現の鍵を握る次世代発電として注目を集めています。
- 環境に配慮したエネルギーである。
水素は大きくグレー水素・ブルー水素・グリーン水素に分類されます。化石燃料ではなく再生可能エネルギーで製造された水素はグリーン水素と呼ばれており、発電時にCO2を排出しません。化石燃料で製造された水素は発電時にCO2を排出しますが、CCS・CCUS技術などにより実質ゼロにすることができます。
- 様々な資源から製造することができる。
水素は石油や天然ガス、メタノールやエタノール、下水汚泥、廃プラスチックなど様々な資源から製造することができます。輸入に頼らずに国内で資源を調達し水素を製造することができます。
燃料アンモニア
第6次エネルギー基本計画において、燃料アンモニアも水素と同様に、脱炭素社会実現のために重要なエネルギーであると位置づけられています。燃料アンモニアが注目される理由や活用例、企業の取り組み事例をみていきましょう。
燃料アンモニアが注目される理由
燃料アンモニアは、燃焼した時にCO2を排出しません。燃料アンモニアの生産・運搬・貯蔵などの技術やサプライチェーンも確立されていることから、実用化しやすい次世代エネルギーとして注目を集めています。
CCS・CCUS技術
工場などから排出されるCO2を回収・貯留・再利用により実質ゼロにするというのがCCS・CCUS技術です。CCS・CCUS技術が注目される理由や活用例、企業の取り組み事例をみていきましょう。
CCS・CCUS技術が注目される理由
CCS・CCUS技術はCO2を回収・貯留・再利用することから、大気中のCO2を削減できる技術として注目されています。
CCSは、工場などから排出されたCO2を回収し、地中深くに貯留することで大気中のCO2を削減します。CCUSは、分離・貯留したCO2を資源として再利用することで大気中のCO2を削減します。
まとめ:期待される次世代発電方法を理解し、今後の取り組みを検討しよう!
次世代発電方法として期待されている水素エネルギーと燃料アンモニア、火力発電などで排出されてしまうCO2を回収することで実質ゼロにする技術であるCCS・CCUS技術についてご紹介しました。脱炭素化への取り組みが加速する中、エネルギーのあり方にも変化が出てくることが予想されます。注目の次世代発電方法への理解を深め、今後の取り組みの検討につなげていただければと思います。