許容電流について|エネフィット

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電気のお役立ちブログ

2022.12.05

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許容電流について

許容電流とは、電線やケーブルに流せる電流の最大値です。
電線やケーブルに電流を流すと、導体が持つ若干の抵抗によりケーブルが発熱します。
この発熱により、電線が劣化したり被覆が溶融するため、ケーブルは許容電流という数値を定め、流せる電流値を制限しています。

電線の許容電流を超過した電流を長時間流す と、加熱された導体が絶縁物やシースを溶融し てしまい火災事故につながります。
敷設方法の3つに大きく影響されます。 特に、電線管に収納したり、ケーブルラックに多段積みした場合、放熱性能が悪化し、許容電流 の低減に繋がります。
ケーブル同士が密着することで放熱されにくくなり、許容電流が落ちることもあります。

許容電流は基底温度が30℃や40℃などに定められており、ケーブルを設置する環境の温度にも左右されます。

電気関係の仕事をするときは、ケーブルの密着や電線サイズだけに注意するのではなく、目に見えない温度の環境にも目を向けることが大切です。