漏電

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電気のお役立ちブログ

2020.10.25

電気のお役立ち情報

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照明器具が複数不点灯 それは漏電かもしれません・・・

先日お客様からマンションの共用廊下6階~10階の照明が全部ついていないから調査をしてほしいとのご依頼を頂きました。

照明の不点灯において、単体であれば器具やランプの故障が考えられますが、広範囲で複数台の不点灯となると漏電の可能性が一気に高くなります。
このままでは夜は暗く、住民の方が不安になります。なにより漏電を放置しておくと感電や火災の原因にもなり危険です。そこで当社の工事スタッフが現地にかけつけ状況確認を行いました。

まずは電灯盤のブレーカーの確認です。
6階から10階に配線されているブレーカーが落ちている事を確認しました。次に漏電箇所の特定に移ります。

シーリング照明異常なし、つぎに非常用照明・・・むむっ

これはあきらかに器具の劣化が見受けられます。
さっそく器具をはずし絶縁抵抗計にて測定を行います。

非常用照明器具による漏電が確認できました。
この場合、修理ではなく器具自体の経年劣化が原因と推測されますので
交換が必要になります。

ただし、交換する非常用照明はとりよせになります。
このままでは夜に照明が点灯しないので、一旦非常用照明を外し、配線の絶縁をしっかりと行います。

点灯が確認できました。
これで夜は照明がつくので一旦安心です。
非常用照明は取り換えが必要なので、後日交換工事を行いました。

 

〈工事前〉       〈工事後〉

 

ところでみなさん、漏電ってどのような現象をよぶかご存じでしょうか。
漏電とは文字通り、電気が本来通るルートを外れてどこかに漏れている現象をいいます。
電気は目に見えないので少しイメージしにくいかもしれませんね。
に置きかえるとわかりやすいかもしれません。水道管に穴が開いたりして水が漏れてしまう事を漏水といいますよね。これが電気になると漏電といわれるわけです。

漏電の原因は様々です。
器具や配線の経年劣化による絶縁性能の低下や、防水性のない器具に水がかかってしまったり、また非常に稀ではありますがネズミがガジガジしてしまったり。

漏電を引き起こすと電力の損失だけでなく感電のリスクも高まります。
そうならない為にも日々の点検をしっかりとおこなっていきましょう。