波及事故とは|エネフィット

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2025.02.03

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波及事故とは

波及事故とは、ある場所で起きた事故が原因で近隣地域の電気設備に停電等の影響を及ぼす事をいいます。

一般家庭等の低圧の場合は事故の恐れは少なく、広がる範囲も狭いので大きな問題になることはほとんどありません。

しかし、大型店舗、ビル、工場等の高圧の場合は停電する設備が広範囲になり、停電時間が長くなり大きな影響がでる恐れがあります。

高圧の事故の多くは地絡(高圧の場合の漏電)であるため、地絡しゃ断装置(一般家庭の漏電ブレーカー)の設置が必要です。しかしながらこの装置が故障していたり、または設置していない場合は電力会社の配電用変電所のしゃ断装置が切れてしまいます。

高圧の利用者は配電用変電所に繋がっていますので、切れた遮断装置の配電線に繋がっている全ての利用者が停電になります。

この結果、工場の機械やエレベーターの停止、夜間の場合は照明が消える等のトラブルが発生し、社会問題や賠償問題になる事もあります。